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平成13年5月25日 第113号 r4                   


いびき無呼吸外来が始まります

                   担当医師 岡村 一博、前田 勝利
                        松尾 隆晶

 平成13年6月1日より、毎週火曜日の午後診(4時30分から6時)で、いびき無呼吸外来をはじめます。このために岡山県内一号機のデジタルフルポリソムノグラフィーを導入しました。

 いびきをかく方は、いびきのあと、突然に静かな状態になることがよくあります。この時には胸は見かけ上動いていたりしますが、実際は呼吸をしていないのです。息が詰まり、血液の酸素濃度は刻々と下がり、苦しくて目覚めたり、睡眠の質が低下します。これを睡眠時無呼吸症候群または睡眠時呼吸障害と呼びます。こんな方は、翌日は一日中眠く、仕事の能率も上がらず、居眠り事故の原因にもなります。また高血圧や心臓発作、脳卒中などの成人病や、夜間の突然死の原因の一つでもあります。

こんな方は受診をおすすめします。
 いびきのある方、いびきがなくても血圧が高い、昼間眠い、寝ていて息が詰まる感じがする、よく目が覚める、夜間に尿によく行く、夜間の不整脈、起床時の頭痛、多血症と言われた(血液が濃い)、太りすぎて首が太く短い方、肥満気味で不整脈があると言われた方、扁桃腺が大きいと指摘されたお子さんなど。

どんな検査をするか
 お話を聞いて重症度のある程度の見当をつけます。一般的な血液尿検査、胸のレントゲン写真、呼吸機能検査、扁桃腺や鼻中隔の観察など耳鼻科的な検査、上気道の閉塞状態を見るMRI、状態によって心電図、心エコー検査。

自宅でスリープテスタ(携帯型睡眠ポリグラフ)
 口鼻呼吸、胸の動き、体位、爪の色で血液酸素濃度、脈拍、いびき音波形の5項目を測定します。24時間記録できますから、2日か3日の睡眠状態を調べられます。

病院で終夜睡眠ポリグラフ
 入院して更に詳しく睡眠状態を調べます。携帯型に加えて、脳波と眼球運動を記録します。良い眠りをしているかどうかが分かります。入院個室料2日分必要です。

結果の分析
 内科と耳鼻咽喉科で一人一人の障害をポリグラフのデータや診察所見を検討して、次の検査法や、治療方針を決めます。結果はいびき無呼吸外来でご説明します。

どんな治療を
 肥満の解消だけで治ってしまう方もいますし、扁桃腺摘出などの手術の必要な方もいます。内服薬や、酸素療法がよい場合もあります。鼻マスクの簡易型人工呼吸器が適応の方もいます。鼻マスクの簡易型人工呼吸器を付けるときには、病院で終夜睡眠ポリグラフで検査しながら、適切な呼吸器設定を決めて、お帰り戴きます。

 以上の検査や治療は、すべて、健康保険で認められている検査、治療法です。日本では新しいですが、長距離トラックの運転手に検査が義務づけられているアメリカでは大変に普及しているものです。

 睡眠時呼吸障害は日本中では200万人以上、糖尿病の方と同じくらいの患者さんが潜在していると言われています。検査や治療は苦痛はありません。小さな子供さんでも検査ができます。子供さんの場合、扁桃肥大で扁桃腺をとるかどうかの一つの目安にもなります。症状に心当たりのある方は、ぜひ、いびき無呼吸外来を受診してください。

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