![]() 平成20年6月26日 第217号 |
|
無呼吸・いびき・不眠の専門外来のお知らせ |
|
耳鼻咽腔科 松尾隆晶 |
|
8年前から当院では睡眠時無呼吸・いびき外来というものを開設しており、入院して精密睡眠検査(終夜睡眠ポリグラフィー検査:睡眠中の脳波や無呼吸の有無、心電図、足の筋電図など)ができる体制を整え、のべ250名以上もの患者さんが、睡眠時無呼吸症候群として治療を受けてきておられます。最初に外来を受診する動機は、やはり家族が心配して「寝ているときに息が止まる」と熱心な働きかけでご本人が思い腰を上げて受診されるケース、他の病気で当院を受診したときにたまたま医師から無呼吸症を指摘されたりして検査することが多いようです。しかし、よくお尋ねすると、「昼間、妙に眠たい、体がだるいなどの症状がある」のですが、昼寝をする習慣があったりすると意外と昼間の眠気などの自覚症状が乏しくなり(とくに女性の場合に多い)、ご本人が積極的に外来を受診することは少ないのが現状です。 今回、不眠症も加えて、新たに睡眠時無呼吸・いびき・不眠症専門外来として毎週月曜日の午後3時30分から4時30分まで(予約制、4時30分からの一般外来時間帯の前に)の時間帯に新設しました。もちろん、一般外来の時間内でも対応しています。 不眠症状は決して精神科的なものだけでなく、誰でもごくごく一般的にかかりうる症状です。そのようなときに、長い間一人で悩んで悪循環にならないようにしましょう。 睡眠はともすれば各個人の主観的になりやすいので、どうしても後回しにされやすい側面があります。本当に良好な睡眠が取れているかどうかを皆さんに見つめ直してもらうために、このような専門外来を開設して一緒に考えていこうと思います。 また最近の睡眠薬はずいぶん改良され良くなりました。質の良い睡眠を取ることは日常生活や社会活動の貢献度を考えると大きいなメリットがあります。まずはいつもかかる外来ドクターや今回の専門外来で気軽に相談してご自分にあった適切な睡眠薬を選択してもらってください。 その際に注意すべき点は、不眠症の患者さんの中には、血圧が高めな方が多いと思います。なぜかというと睡眠中の脳波で観察してみますと、私たちは「目が覚めた」という自覚はなくても、脳波の上では「目が覚めている現象」があり、その様なときには必ず血圧が上がってくるからです。そして睡眠中に脳波上での覚醒が異常に多くなると日常的にも血圧が上がるようになり、いわゆる高血圧症の原因になることがわかってきました。その原因のナンバーワンが睡眠時無呼吸症候群ということであります。 |
|
|
というわけで最近では原因のよくわからない高血圧で降圧剤をすでに服用しておられる方は、原因を調べるために簡易スリープテスト(まずは自宅の寝床でできる簡単な睡眠検査)を受けられることをお勧めします。検査費用は2580円(3割負担)ですので気軽に受けてみてください。さらに、睡眠中や起床時にすでにおこっていた頭痛・めまいや心臓のトラブル、呼吸困難や原因不明の倦怠感なども睡眠と関係がありますのでぜひこの専門外来でご相談してください。 |
|