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検査項目について (血液検査)
*は当院外来ドックの項目です
* 血沈 正式には赤血球沈降速度といい、ガラス棒の中へ血液を吸い上げたあと赤血球が沈んでいくスピードをみて炎症の有無をみます。 炎症が強いほど早く沈みます。感染症をはじめ血液疾患、悪性腫瘍など様々な疾患が含まれます。貧血があると早く、多血症では遅く沈む傾向がみられます。 妊娠時にも早く沈む傾向がみられます。 一般的に女性の方が男性よりも早く沈む傾向があります。
* WBC(白血球数) 白血球は体の中に外から入ってきた細菌を貪食したり、免疫を発揮したりして体の防御反応に深く関与しています。
急性虫垂炎、肺炎、膀胱炎などの化膿性炎症で増加します。膠原病、再生不良性貧血、薬剤アレルギー、抗ガン剤の投与や放射線治療などで減少します。 白血病は種類により増加する場合と減少する場合があります。
白血球は数も大切ですが、どの種類の細胞が増えているのか減っているのかを調べることも大切です。 細胞を見ることで炎症の程度やアレルギー反応、白血病などを判断します。 一般に好塩基球、好酸球、好中球、リンパ球、単球を区別します。
* 血液像(白血球分類) 好塩基球:アレルギーに関与する細胞です。 好酸球:寄生虫に対する感染防御やアレルギーに関与する細胞です。 好中球:感染があるといち早くその場所へ行き、病原菌を貪食する役目をもちます。 リンパ球:免疫反応の中心を担っています。 単球:細菌などを貪食して生体防御に働きます。
* RBC(赤血球数) 1マイクロリットル(1mlの千分の1)中の血液に含まれる赤血球の数を表したものです。男性に比べ女性の方が少し低めです。 各種の貧血があると低くなります。(貧血の説明をご覧ください) 多血症では高くなります。多血症では血液が粘くなるため血管の中を流れにくくなり、詰まりやすくなるので注意が必要です。
* HGB,Hb 血色素とも言われ、貧血の有無をみる検査のひとつで、蛋白質の一種で鉄と結合しています。男性に比べ女性の方が少し低めです。 貧血が高度になるほど低くなり、多血症では高くなります。
* HCT,Ht
(ヘマトクリット)
一定量の血液に含まれる赤血球の容積の割合を%で表したものです。 男性に比べ女性の方が少し低めです。 貧血が高度になるほど低くなり、多血症では高くなります。
* MCV 赤血球1個あたりの平均容量を表します。基準範囲より大きいものを大球性、小さいものを小球性と呼び、貧血の種類を特定する時に指標として用います。
* MCH 赤血球1個に含まれるヘモグロビンの量を表します。基準範囲より高いものを高色素性、低いものを低色素性と呼び、貧血の種類を特定する時に指標として用います。
* MCHC 赤血球1個に含まれるヘモグロビンの濃度を表します。この指数はほとんど基準範囲内ですが、高度の小球性貧血では低くなります。 また、赤血球が体内でたくさん壊れてしまった貧血(『溶血性貧血』と言います)では高くなります。
< 赤血球の働き >
赤血球は肺の中で酸素を受け取り、体全体へ運ぶ役目をもっています。
したがって、貧血になると十分な酸素が送れないので
 ・体がだるく疲れやすい
 ・急に起きあがるとめまいがする
 ・ちょっと動くと動悸がする
といった症状がでてきます。
しかし、自覚症状には個人差があり、軽度の貧血でも症状の強い方がおられるのに対しかなりひどい貧血の方でもケロッとされている方もおられます。
貧血は急に進行したものほど症状が現れやすく、ゆっくり除々に進行したものほど体が慣れるため、症状が現れにくいといわれています。
貧血が食事や造血作用のある鉄・ビタミンなどの薬物によって改善されない場合で、体(生命)を維持していく上で危険な状態になれば輸血が必要になります。
貧血が問題になるのは”なぜ貧血になったか?”ということです。
鉄不足の場合が多いですが、中には癌による出血や骨髄の病気(白血病など)も少なくありません。
貧血が認められたらその原因を見つけてきちんと治療することが大切です。

< 貧血の分類 >
貧血は原因により次の5つに大別されます。
A: 出血による貧血
吐血、下血、ケガ、大手術によって一度に多くの血液が失われておこります。
B: 鉄欠乏性貧血
体の中の鉄が不足することによっておこります。 ダイエットや偏食による摂取不足の場合と胃潰瘍などジワジワと少量、長期間出血する場合があります。
C: 巨赤芽球性貧血
ビタミンB12や葉酸が不足することによっておこります。胃の切除後や、アルコールを多飲する方に多く認められます。
D: 溶血性貧血
赤血球の寿命(ふつう約120日)が短くなって次々と壊れて、 骨髄での産生(造血)が間に合わなくなっておこります。原因として免疫反応やウィルス感染があります。
E: 再生不良性貧血
骨髄での血液の産生(造血)能力が落ちることによりおこります。 この場合、白血球や血小板も減るので感染しやすく、血も止まりにくくなります。
* PLT(血小板数) 傷ができるといち早くかけつけ血管壁に粘着・凝集し、血を止める役目をもっています。
血小板の数が少ないと血が止まりにくいのはこのためです。
血小板の数が5万以下になると鼻血や歯茎からの出血が起こることがあります。
また、3万以下になると腕や足に点状出血(内出血の斑点)ができたり、出血した時に傷口を押さえてももなかなか血が止まらないという状態になります。 こういったことから点状出血や血が止まりにくいといった症状があれば、血小板数の算定が必要です。
血小板の凝集力が強すぎても血栓を作りやすくなり、心臓で詰まれば心筋梗塞、頭で詰まれば脳梗塞ということになります。
骨髄で血小板が異常産生されるような病気では血小板の数が非常に多くなります。出血があると体が血を止めようと働くため一時的に減った後多くなります。
一部の白血病や重症肝障害、血小板に対する免疫反応などで少なくなります。血小板は固まりやすく壊れやすいので採血時に手間取ると実際より低い値がでます。

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