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照射の標的 半球状の本体内部に固定された多数のコバルト60線源から焦点に向かってガンマ線のビームが交差するように照射が行われます。レン ズで太陽光を集めるように、中心部には強い放射線 エネルギーの集中があり、治療効果を発揮しますが、中心を外れた位置では放射線量は少なくなります。この玉のような照射中心を何個か作れば、ジャガイモのような不整型な照射形を作成できます。 照射の標的位置の同定には定位ヘッドフレームを患者の頭に装着し、X線撮影、CT、MRI等を撮影し、フレームと目標物との関係で位置を決めます。この情報はガンマナイフに附属するガンマプランに直接取り込まれ、ガンマプラン上で立体的な治療プランを立てます。 照射するには・・・ ヘルメットにはコパルト60線源に対応する201個の穴があり、4ミリから18ミリまで4種類があります。ガンマプランで作られたプランに従ってヘルメットを選択し、患者の標的を照射中心に持ってゆきます。このとき、定位ヘッドフレームをヘルメットに引っかけるのですが、ヘルメットに対する定位ヘッドフレームの位置をガンマプランで決定した位置にセットします。照射が済めば次の位置に定位ヘッドフレームを移動させます。新型のタイプCではこれらの操作がコンピュータで制御され、自動的に次の照射位置へ定位ヘッドフレームは移動します。タイプBでは0.5ミリ、タイプCでは0.3ミリの精度で極めて正確に照射します。 臨床応用 ガンマナイフは従来の外科療法では不可能と考えられてきた脳深部の小腫瘍やAVMの治療に効果を発揮してきました。また外科治療で切除されなかった病巣または再発した病巣の治癒にその役割を果たしています。 非侵襲性治療ですから、外科治療に耐えられない患者や年配の患者に最適な治療法です。ガンマナイフでしか治療できない症例が多いのも事実です。 ガンマナイフは以下の症例の治療に効果を発揮してきました。 1)脳腫瘍:聴神経腫瘍、下垂体線腫瘍、髄膜腫、 頭蓋咽頭腫、松果体腫瘍、転移性脳腫瘍など 2)転移性腫瘍 3)脳動静脈奇形 最近では三叉神経痛やパーキンソン病などの機能的疾患や運動障害、頭痛等に積極的に治療がされるようになりました。 臨床調査 全世界の治療症例は全てエレクタ社に報告され、集積されています。これは日本ガンマナイフサポート協会のホームページhttp://www.gammaj.org/で公開されています。開発以来、数十年にわたる使用と追跡調査によって、ガンマナイフの有効性と安全性は比類なきものとされています。ガンマナイフによる治療開始以来、何万もの臨床例がありますが、治療合併症として死亡または出血や感染などの合併症が発生した例は殆どありません。また日本国内では日本定位放射線治療学会でガンマナイフ治療の発展に続く学術発表が毎年行われています。 |
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