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WHO(世界保険機構)では、「糖尿病だからといって職業を制限することは適当で はない。コントロールがよく行なわれているかどうかで判断するべきだ」といっていま す。このように、正しく治療されている糖尿病患者さんは、本来どのような職業に付く こともできます。 しかし実際には特にインスリン治療を行なっている患者さんにとっては、次のような 十分注意しなければならない職業もあります。 1)低血糖が起きた時に危険な職業 ・重大な事故の可能性のある職業 職業運転手(バス・タクシーの運転手、電車の運転手など) ・高所や危険な場所での職業 高所作業(大工、左官、鳶職など)潜水夫など 2)生活が不規則なもの ・勤務時間の不規則な職業 日勤と夜勤のある職業(看護婦、警備員、三交代の工員など) ・旅行の多い職業 スチュワーデス・旅行添乗員など 3)食事量、労働量が不適当なもの ・多食や肥満を必要とする職業 プロスポーツ選手(相撲など)、接待など飲食の機会の多い営業マン ・激しい肉体労働 ◎就業中の注意 (1)低血糖に対する備えと対応 低血糖の知識を確実に身につけておきましょう。どのような症状が起きたら低血 糖なのか、判断が付かなくてはならないからです。 低血糖の際のブドウ糖や砂糖を、常に身につけておきましょう。仕事中に低血糖 と感じたときに、出来るだけ早く摂取し回復をはかるためです。 職場の中で親しい何人かには糖尿病のことと低血糖のことを、話しておきましょ う。もし重症の低血糖を起こした時に、援助してもらえるよう依頼しておくこと が大切です。 (2)食事と残業 昼食は、本人又は家族の手作り弁当を持っていくことがもっともいいでしょう。 もしそれができない場合は、仕出し弁当を頼むのがよいと思います。外食では、 バランスのとれた食事はなかなか難しく、カロリーについてもコントロールが難 しいためです。 残業がある場合の食事とインスリンは、その状況によって対応が違ってくるので 一概に決めることはできません。残業があっても普段の時間に大体普通通りの食 事がとれる場合は良いのですが、それが不可能な場合には、少量の間食をとって おいて、帰宅後残りの夕食を食べましょう。その際のインスリンは帰宅が早けれ ば帰宅してからの夕食前に通常通りの注射をすれば良いのですが、遅くなるよう なら速効型を分割して注射するのが良いでしょう。 インスリンについては、医師とよく相談をして、その指示を守って頑張りましょ う。 (3)自己血糖測定と定期受診 自己血糖測定を行なっている患者さんはきちんと自己測定を行ない、そしてその 記録を持って定期的に受診しましょう。 とかく忙しくて受診が不規則になる時は、糖尿病のコントロールも乱れがちにな るので注意が必要です。 |
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