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シックデイ(Sick day)って知っていますか?


1.シック デイ(Sick day)とは
 普段は良好な血糖コントロールが得られている糖尿病患者さんでも、風邪を引いたり、発熱、食欲不振、嘔吐、下痢などで血糖コントロールが乱れることがあります。普段とは違う、体調が不良なときをシックデイ(病気の日)と呼びます。
 感染などで生体がストレスに曝されたときには、食事をとらなくても、血糖が思いがけないほど上昇することがあるのです。ストレスがさほどでなければ、食事がとれずにインスリン治療を続けていると、低血糖になることがあります。
 シックデイでは、血糖コントロールの乱れを最小限に食い止めることが大切です。シックデイに対する自己管理が、重要になります。

2.シックデイの自己管理について
1)食事と水分摂取
   食事ができないからといって、むやみにインスリンを中止しないでくださ
  い。高熱や痛みの激しいときなどは、ストレスホルモンの上昇によってかな
  りの高血糖になっています。
   食事は、お粥、おじや、麺類、果物など食べやすい形で糖質を取ることが
  大切です。食欲がないときは、1回摂取量を少なくして、食事回数を増やし
  ましょう。最低でも、1000Kcal程度のエネルギーを糖質を中心に摂取する様
  にしましょう。
   水分は、1日に1000〜1500ml以上取りましょう。尿の回数が少なくなった
  り、色が濃くなったりした場合は脱水状態になっていると思われます。その
  場合は、より多くの水分が必要です。水分であれば、原則としてどのような
  ものでも良いのですが、糖質、電解質を同時に補えるスポーツドリンク、果
  汁、スープ等が良いでしょう。
   食事が食べられないときは、経口の薬を飲まれている方は、内服を控えま
  しょう。
2)検査とインスリン投与量の決定
   患者さんは、いつも自分自身の事について観察、記録していることが大切
  です。
   シックデイでは、インスリンの投与量は通常よりも多くなります。具体的
  には、自己血糖測定をしている方は、各食前および就寝前に測定しましょ
  う。その結果、血糖が150〜200mg/dl、または尿糖が±であれば通常のイン
  スリンに加えて2単位の速効型インスリンを追加注射し、血糖が200mg/dl以
  上、又は尿糖が+〜++以上であれば、4〜6単位のインスリンを追加しま
  す。
   具体的なことは、患者さん一人一人によって異なりますので、また外来で
  医師に詳しくお聞きください。
3)来院が必要な場合
   シックデイの自己管理は、不必要な外来受診や入院を避けるために必要で
  す。しかし、次にあげるような状態の時は、病院に連絡又は来院してくださ
  い。
   (1)患者および家族の不安がとても強い場合
   (2)下痢や嘔吐の頻度が多く、食事が取れない場合
   (3)時間とともに症状が悪化する場合
   (4)血糖値が持続的に300〜350mg/dlを越える場合
   (5)尿ケトン体が24時間以上持続的に強陽性(++以上)の場合
   (6)食事摂取が困難で、低血糖が発症する場合
  外来受診の時には、外来看護婦に「具合が悪い」とお声をかけてからお待ち
  下さい。


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