![]() 平成17年2月17日 第169号 |
| 前立腺癌の根治放射線治療について |
| 理事長 岡村 一博 |
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生活習慣の欧米化のためか前立腺癌の方が増えています。高感度PSA(前立腺癌特異抗原)検査により早期の発見が可能となっています。そして、前立腺癌は他の癌と違い根治できる癌です。 前立腺癌の治療は大きく3通りあります。1)前立腺の全摘出手術 2)放射線治療 3)内分泌療法(ホルモン療法)です。内分泌療法は非常に有効ですが数年で薬剤耐性となる可能性があり、心疾患や女性化乳房・勃起不全等を代表とする副作用もあります。根治を目標とするのであれば1)前立腺の全摘出手術 か 2)放射線治療 となります。 |
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放射線治療に関して治療法は我が国でも確立されています。即ち、早期(癌が前立腺被膜に浸潤せず前立腺内に留まっている)では組織内照射(放射線同位元素の一時的あるいは永久的挿入)、中等〜高度進行例(被膜浸潤や精嚢浸潤あるいは骨盤内リンパ節転移陽性)に対してはライナック放射線機器による体外照射が有効です。また、ライナック放射線治療は早期の前立腺癌に対しても十分な適応があります。治療成績は欧米および日本の論文が多数あり手術と比較して遜色のない結果です。 |
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ライナック治療の副作用は治療期間(急性副作用)中の頻尿や頻便・下痢等の尿道・直腸刺激症状が主体で治療後1ヶ月程度で改善します。後遺症(晩期副作用)は放射線直腸炎による直腸出血が10%程度生じます。しかし、組織内照射や手術の副作用としてあげられている尿失禁、尿道狭窄、血尿等の症状出現は非常に低頻度で、ライナックは治療のやり方も副作用の点でもやさしい治療と言えます。 岡村一心堂病院では以前にご紹介したELEKTA Precise treatment systemを設備し、正常組織(膀胱・尿道、直腸)を温存し、かつ標的である前立腺に集中した放射線照射が可能ですので上記の副作用も軽減できます。治療方法は一回1分程度の照射を36回連日行います。治療期間は約2ヶ月です。 患者様にとって機能形態温存やQuality of life (QOL)を保持した放射線治療の役割は非常に重要であり、癌を根治し副作用を軽減した治療を目指しています。 ご質問等あれば癌相談外来をご受診ください。 |
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