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涼やかな音色を響かせる水琴窟を、お越し下さる皆さまに楽しんで頂こうと、リハビリセンターに小さな中庭を作りました。備前焼と常滑焼の甕、ガラスの壷の三種類が入っています。埋める器の種類で、音は違う筈。それを聴き較べて楽しめたら、という夢を実らせた平成の庭です。二階という建物の構造上、瓶は小さめですが夫々に美しい音色です。ご来院下さる皆さまの安らぎになればと、願っています。 |
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★ 庭の説明 この小さな趣のある庭の施工は、庭師、岩本俊男(俊軒園)氏です。氏は、吉備中央町出身の重森三玲氏・最後の弟子で、日本庭園に関しては第一人者。仕事に対する純粋な心意気、斬新な発想に感銘し、お願いしました。庭の概要は、白いタイル回りの奥と右は黒竹の穂垣で、細かい鋲止め仕上げ。穂の間隔や高さに工夫し遠近感を出しています。三つの庭石は、秋田・鳥海山の石。手水鉢は六甲の本御影石で、京都伝統工芸士・西村金造氏による名作。岩本氏が気に入って入手し、温めていたもの。庭の山肌は、信州松本のさび砂利による洗い出し。水琴窟回りの砂利石は鳴門の青石。水琴窟の上部は、京都深草土のたたき風仕上げ。植物は、シュロチク・カクレミノ・ヤブラン・オモトなど、入れ替え可能な鉢植えで埋め込んでいます。オープン初日には、手水鉢の作者・西村氏がお見えになり、水琴窟の音色や庭の出来映えに感心なさり、作品が多くの人に見て戴ける状況を、喜んで下さいました。 きっと、皆さまにも喜んでいただけることでしょう。♪
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★ 水琴窟(すいきんくつ) これは、水琴窟名人・竹原實氏による作です。氏は、旧跡・広兼邸や野崎家旧宅の水琴窟修復など多くの実績があります。通常、水琴窟の甕(かめ)は焼物ですが、ガラス壷での製作もお願いしたところ、澄んだ音色を出すことに成功、嬉しい限りです。ガラスの壷と備前焼の甕は、岩本氏の提供です。甕の入れ替えも可能に、と話しましたら、岩本氏が、入れ替え出来るよう、肉厚ステンレスの外枠にビス止めの蓋を付けた画期的な構造を考えて下さいました。 |
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★ 水琴窟の構造 これは、底に小さな水穴をあけた甕を逆さに伏せて地中に埋め、底には、一定の高さに保たれた水をたたえ、水穴から落下する水滴が甕に反響し音が出る仕組みです。水滴の寸法、瓶の大きさや産地・材質でも音が変わると思います。従来は瓶の周囲に石詰めをしますが、ここでは、《外枠と瓶の間を中空にした共鳴式の新工法》です。 音の聴き方は、柄杓に汲んだ水を、水琴窟の水穴より少し離れた周囲から静かに流します。水滴が、底の水面で弾き、共鳴して聞こえます。竹筒を用いると、より鮮明な音が聴けます。三種類、異なる音色に思わず笑みがこぼれます。 |
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平成の庭 水琴窟構造 |
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★ 岡山県下で水琴窟を聴ける場所 県内では、高梁市の広兼邸、児島の野崎家旧宅、邑久の光明院が知られています。竹原氏の調査では、個人で39軒有るそうですが勝手には行けません。その点、当院は365日オープン、ガラスの水琴窟もある三連の聴き較べは、本邦初かも知れません。中庭は高い青天井、四方の壁が周囲の音を遮断し、澄んだ音を聴くには理想的な環境でもあります。琴の音色と愛でられた水琴窟、いにしえ人の音に寄せた感性も、合わせてお楽しみ頂けたら幸いです。 |