暑い季節は要注意!? 尿路結石のお話。

6月に入り、だいぶ暑さも感じられる季節になりましまたが、みなさま如何お過ごしでしょうか?
泌尿器科 医師の片山泰弘賀来春紀です。

暑くなるこれからが、「尿路結石の好発時期です。」
ご存じでしたか?暑くなると汗をかきます。汗をかくと体の水分が減り脱水状態になります。
脱水状態では、尿が濃く濃縮され尿の中にある成分が結晶化(固まりやすく)して結石ができるのです。

尿路結石とはどういう状態でしょうか?
下の図をご覧ください。クリックするとイラストが拡大します。

多くの場合、結石は腎臓にできます。できた結石が腎臓にあるうちは無症状なことが多いのですが、ひとたび尿管に出て、尿管を塞いでしまうと、腰や脇腹あたりに激痛が走ります。人によっては吐き気や発熱といった症状がでる方もいます。イラストの通り結石の出来る場所により、腎臓結石・尿管結石・膀胱結石・尿道結石となります。男女比では、男性に起こりやすいのも特徴です。

次に、結石の治療はどのようなものがあるかと言いますと、
ポイントは結石の「大きさ」と「位置」によって変わります。

レントゲンやCT、超音波検査で正確に部位(位置)、結石か否か、個数、大きさを確認します。

小さい場合)
小さい場合は、水分摂取や痛み止めなどを服用しながら体外への排出を図ります。

結石が大きく・自然に排出が困難な場合)
このような場合は、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)により結石を砕きます。
これは体の外から「装置により発生させた衝撃波」を結石にあてて破砕する方法です。対象になる結石の大きさは5ミリ以上からになります。

メリットとしては、
①外来での治療が可能
②治療時間が短い
③砕石効果がよい
④疼痛(いたみ)が少ないこと 

などが挙げられます。

合併症としては血尿や疼痛が見られることがあります。

術中の痛みに関しては、術前に痛み止めの注射もしくは坐薬を使用し痛みをコントロールします。また抗凝固薬を飲まれている方は出血が止まり難いので休薬が必要になります。1回の治療で完全に排石出来ないこともあります。その場合は複数回の施術が必要になります。

また、経尿道的尿路結石除去術として、麻酔をかけた状態で、尿管内の結石の映像を確認しながらレーザーを用いて破砕します。レーザーの場合、直接的に破砕し、バスケットカテーテルで破砕した結石を回収します。

 

生活習慣病の患者さんがかかりやすいとのデータもあります。尿管結石は再発率も高いので、バランスのとれた食生活を送ることを心掛けましょう。また、お困りの際は、泌尿器科までご相談ください。

 

泌尿器科のご案内(泌尿器科ページ)