肺炎球菌ワクチン

今日のテーマは、
肺炎球菌ワクチンです。

情報盛りだくさんですが、できるだけ分かりやすく解説します。

そもそも肺炎球菌って何?

肺炎球菌は細菌です。
そこら辺にいる菌のひとつです。

肺炎球菌は、体力が落ちていたり、高齢で免疫力が弱っている場合に病気を引き起こします。名前の通り、「肺炎」をはじめとして気管支炎、副鼻腔炎、中耳炎、髄膜炎などです。

10/1から

岡山県』では10月1日より、ワクチン接種の一部費用負担を行う事業を実施しています。

これとは別に、特定条件の60〜64歳と、65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳以上を対象として岡山市の肺炎球菌予防接種(定期接種)という制度もあります。

こちらの2つ、対象年齢が異なりますが、接種するワクチンは同じものです。対象については後ほど!

 

“用語解説”
定期接種とは・・・
定期接種とは「予防接種法」という法律に基づいて、市区町村が実施する定期の予防接種のことを言います。高齢者のインフルエンザの予防接種も定期接種になります。だから県ではなく岡山市(瀬戸内市や備前市や玉野市などなど)が実施しています。

肺炎球菌ワクチン定期接種の歴史

2014年10月1日から23価肺炎球菌ワクチンの定期接種が開始になりました。消費税が8%になった年ですね、結構最近です。また、同じ年の6月から13価肺炎球菌ワクチンが65歳以上の成人に適応拡大(接種してもいいですよ)となりました。この13価肺炎球菌ワクチンはお子さまのいる家庭ならご存じの「小児用肺炎球菌ワクチン」です。プレベナー13ですね。

 

“用語解説”
○○価とは・・・
結構重要なのですが、肺炎球菌は90種類以上の血清型(単に型があると思ってください。)があり、23価というのは、その90種類以上ある肺炎球菌の中で23種類の型に対応したワクチンになります。厚生労働省のリーフレットにも記載されていますが、この23価で成人の肺を攻撃する肺炎球菌の6〜7割に対応できるということです。

つまり、現在接種可能な肺炎球菌ワクチンは2種類あります。

・13価ワクチン(対象が小児と高齢者)
・23価ワクチン(適応としては2歳以上)
2020年10月1日現在

岡山県事業と市の定期接種には条件があります。

岡山県に住んでいること。
(定期接種の場合は県下の各市町村)
任意接種です。
過去に23価肺炎球菌ワクチンを受けたことがないこと

赤字にしましたが、過去の接種歴で13価ワクチンを接種したことがある場合でも、23価ワクチンを接種することはできます。

対象は?

前述の通り、県と市で対象となる年齢が異なります。図にしてみました。

タッチすると大きな画像で見られます。

 

ズバリ、今年度年齢 によります。

65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳以上の希望の方は岡山市の定期接種です。それ以外の66歳以上の方は、岡山県の肺炎球菌ワクチン接種です。ただし、101歳からは岡山県の事業優先の為、岡山県の肺炎球菌ワクチン接種となります。

接種する場合の自己負担は、岡山市在住だと、3,670円となります。

注意点

接種される方にとって、金額が一緒ならどっちでもいいんじゃないかと思われるかも知れませんが、費用の補助を行っている期間がそれぞれ違いますのでよくご確認ください。

・岡山県事業
2020年10月1日〜2020年12月31日
・岡山市定期接種
2020年4月1日〜2021年3月31日

 

[詳細]

岡山県へのリンク

岡山市へのリンク

尚、岡村一心堂病院で接種を希望の場合は、事前予約が必要となりますので、ご連絡をお願いいたします。