透析室

岡村一心堂病院6階 透析室

 

透析とは・・・

腎臓には血液をろ過し、尿として老廃物、有害物質や余分な水分を排出する機能があります。慢性腎不全などの理由により腎臓の機能が低下した患者さんに、透析装置を通して人工的に血液のろ過を行います。透析は通常1週間に2〜3回、1回4〜5時間程実施します。

・老廃物を取り除く
・余分な水分を取り除く
・血液が酸性にならないように電解質の調整を行う

 

岡村一心堂病院では・・・

1988年の病院開院以来、透析治療をおこなってきました。内シャントの造設、シャント狭窄や閉塞に対するバルーン拡張にも対応しています。近年では糖尿病の患者さんが増加し、腎性腎症から末期腎不全になる方が多くいます。透析患者さんの約半数は糖尿病性腎症からの方です。病気の性質から動脈硬化が進行することが多く、冠動脈疾患や末梢動脈疾患を合併している方も多くいます。QOL(生活の質)を保つため、冠動脈拡張術、下肢動脈狭窄や閉塞にたいする動脈拡張術も必要になります。時期を逸しないよう、注意深く診療を行っています。

 

 

 

当院の透析室の特徴をご紹介します。

シャントエコー

人工透析は、手術によって作られたシャントと呼ばれる動脈と静脈をつなぎ合わせた血管に針を刺して行われます。このシャントは、時間の経過とともに血管の内部が狭くなり(狭窄)血液が流れにくくなることがあります。また、腫れたり、感染したりする合併症を引き起こすこともあります。このようなシャントの異常を超音波診断装置(エコー)を使って検査します。

 

 

遠赤外線療法(フィラピー)

フィラピーは台湾にメーカー本社を置く光線療法機器で、特定波長の赤外線で非可視の電磁波を用いる。透析シャントの血流増加や開存率の改善効果や下肢末梢動脈疾患の治療補助効果が期待される当院でも2023年よりフィラピーを導入し、フットケアとシャントケアで使用しています。

 

 

透析リハビリ

透析患者さんは一般の健常者と比較して歳を重ねると筋力や体力も低下し、サルコペニアになりやすいと言われています。当院透析室では、サルコペニアの予防を目的として透析中に理学療法士による運動療法(透析リハビリ)を実施しています。

透析中のリハビリテーション

 

夜間透析

当院では夜間透析を実施しています。

夕方17時以降に透析を開始して、夜21時以降に終了しています。
お仕事などで日中に来院することができない方も、仕事を続けながら透析治療を継続することができます。

 

ライフスタイルをサポートします。

 

フットチェック

JMS社製ポケットLDFを導入し、下肢微小循環の測定を定期的に実施しています。

 

下肢末梢動脈疾患の早期発見の為、毎月フットチェックを実施しています。

 

透析歴が長くなってくると、心血管系の合併症リスクが高くなるため、特に末梢動脈疾患予防のための “フットケア” に力を入れています。また、日常生活上の指導をおこなっています。患者さんとのコミュニケーションを大切にしています。

 

 

 

< 透析室概要 > スマホは横スクロールします。

ベッド数 21床(個室1床)
透析室
設備
逆浸透RO水製造装置 JMSTW-1800R 東レメディカル
透析液供給装置 TC-R 東レメディカル
A・B粉末溶解装置
→ TP-AHI-R 東レメディカル
→ TP-BHI-R 東レメディカル
血液透析装置 JMS(オンラインHDF対応含む)19台
個人用透析装置 JMS 2台

1床は個室で重症患者さんや夜間の緊急透析に対応できる個人用透析装置を配備しています。

実施検査 2週間に1回:血液検査
1ヶ月に1回:胸部レントゲン検査
3ヶ月に1回:心電図検査
6ヶ月に1回:血圧脈波検査(ABI)、骨密度測定
12ヶ月に1回:胸腹部CT、ベンヘモグロビン検査、心臓/腎臓/頚動脈エコー

 

 

< 透析時間 > スマホは横スクロールします。

時 間
8:00〜12:00  ○
13:00〜17:00
17:00〜21:00

 

 

< スタッフ >

透析内科医師 1名 / 腎臓内科医師 1名 / 臨床工学技士 9名 / 看護師 2名


担当医師

右:透析内科 上野 滋
左:腎臓内科 十川 裕史

上野 滋

うえの しげる

  • 東海大学小児外科学名誉教授
  • 日本小児科外科学会専門医・指導医

十川 裕史

そがわ ゆうじ -非常勤-

  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本透析医学会透析専門医
  • 日本腎臓学会腎臓専門医

 

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