<肛門外来 小児・便秘>

 

小児の便秘、こどもの便秘、どの診療科に受診すれば良いか分かりにくいですよね。

当院では、症状別の外来として「肛門外来 小児の便秘」を開設しております。おこさまの便秘は遠慮なくご相談ください。近年、便秘で苦しむこどもが増加していると言われます。このページでは「こどもの便秘チェックシート」もご用意しております。先ずはチェックしてみてください。

また、「いふん症」の検索ワードによりこのページにたどりつく方も多くいらっしゃいます。ページの後半で、遺糞症-いふんしょう-についても解説いたしております。

すべての始まりは便秘です。

<診察日時>

・毎週金曜日 14:00~18:00

・毎週土曜日    9:00~12:00

担当医は同じ時間で、肛門外来と総合診療科を同時に担当しております。
受付時間は30分前までとなりますのでご注意ください。

 

<具体的な疾患>

便秘、慢性便秘、遺糞症(いふん症)

 

<こどもの便秘について

こどもの便秘について、先ずはチェックリストでチェックしてみましょう。

こどもの便秘チェックリスト(タップで拡大)

5つの項目のうち、2つが1ヵ月以上続く時は「慢性便秘症」と診断されます。

 

慢性便秘症になるきっかけ

ある時から便秘がちになり、だんだんひどくなったということがよく聞かれます。離乳食の開始、食事内容の変化や好ききらい、不適切なトイレトレーニング、入園や小学校入学、引っ越しといったことが慢性便秘症のきっかけとなります。

赤ちゃんは肛門が反射的に開いて排便するということを繰り返していますが、成長すると意図的に肛門を閉じて我慢できるようになります。意志の力で排便をがまんできるようになってから、痛い、いやな排便を経験すると慢性便秘に陥りやすくなります。排便を我慢したために便は直腸にたまり続け、さらに硬く大きくなってますます排便困難になる悪循環に陥るのです。ついには大きな便のかたまりは出ず、開きっぱなしになった肛門からゆるい便が漏れる、遺糞症(いふんしょう)になってしまうことがあります。

 

つらい排便をさせない為に

現代はおいしいものがあふれています。こどもにとっておいしいもの、好きなものだけを食べていると食物繊維の少ない食事になりかねません。また、こどもがトイレで排便するのは大変です。食べてほしいものを楽しくたくさん食べて自分の気に入った方法で排便できるように無理なくトイレトレーニングをすすめる、そんな子育てをしていただければと思います。

 

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「いふん症 子供 何科」や「肛門 開きっぱなし」などの検索ワードで調べられるいふん症ですが、どんな状態なのでしょうか?

いふん症とは・・・便秘の悪化によって引き起こされます。

便秘の悪化により、肛門の内側の直腸に溜まった硬い便のまわりから軟らかい便が漏れる状態を言います。本人の意図とは関係なくお漏らしをしてしまう状態です。インターネットの普及により、症状の説明は簡単に得ることができますが、正確な診断の1歩は「便秘であるかどうか」からスタートします。このページ内にも「こどもの便秘チェックリスト」を掲載いたしておりますので、便秘の可能性がある場合には、様子を見ることなくお早めに受診することをおすすめいたします。

 

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<担当医>

上野 滋

うえの しげる

  • 東海大学小児外科学名誉教授
  • 日本小児科外科学会専門医・指導医

 

担当医制作のオリジナルホームページ「なおしたい なおしましょう こどもの便秘」こどもの食事やトイレトレーニングについてもご紹介しています。

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<記載のある学会へのリンク>

東海大学医学部付属病院小児外科

(一社)日本小児外科学会

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